夏 越 大 祓
茅の輪くぐり
6月30日〜7月7日
参道の「茅の輪」くぐって厄払いをする行事です。この「茅の輪」による厄払いは、「蘇民将来伝説」を由来としています。
「蘇民将来伝説」とは、その昔、速須佐之男命が南海への旅の途中、蘇民将来・巨旦将来という二人の兄弟の居る地に立ち寄り一夜の宿を求めました。
弟の巨旦はとても裕福だったのですが、速須佐之男命 の身なりがみすぼらしかったこともあって断りました。
兄の蘇民は貧しかったのですが、快く宿を提供し温かく速須佐之男命をもてなしました。
速須佐之男命は喜び、蘇民に「今後、この地に悪い病気が流行ったときには、蘇民将来の子孫であると言い、茅輪(茅や藁を束ねて作った大きな輪)を腰につけなさい。そうすば、病気を免れるでしょう」と言って、その地を立ち去りました。
(『備後國風土記』)このことから、「茅の輪」が厄払いのしるしとされています。
三重県伊勢市地方では、現在でも家々の軒先に、札に蘇民将来子孫と書いた注連縄を飾り、家の中に邪霊が入るのを防ぐことが行われています。